雑誌「BRUTUS」2024年8月15日号 No.1013 「もっと怖いもの見たさ。」の中で「短いのに怖い」として、ホラーショートフィルムが紹介されていました。映像プロデューサーの林 健太郎氏と映画アクティビストのDIZ氏によるホラーショートフィルムの紹介されていました。
過去に観たことがある作品も多かったのですが、YouTubeで(つまり無料で)観られる作品が多いこと、ショートフィルムということで隙間時間にぱっと観られることなどから、紹介されていた作品を中心に、ホラーショートフィルのレビューをしていってみようかと思った次第です。
いつまで続くかわかりませんが…
さて、一本目は、2016年のFantastic FestとSitges Short Film Festivalの両方でBest Short Film賞をとった「Curve」という作品。おそらくこのときにネットで(というか私がよく見ているサイトで)話題になり、観たことがありました。賞をとった当時だとすると、すでに7〜8年前になるわけで、正直、詳細はまったく覚えていなかったので、見直してみることにしました。
カーブした壁のようなところで目を覚ました女性。なんとかそこを脱出しようとするが…という、ワンシチュエーション・ホラー。
舞台となるカーブした壁?が非常によくできていて、大きく動くことはできないし、かといってただ止まっているだけも楽ではない。なんとまぁ、こんないじわるな舞台設定を思いついたもんだと思わずにはいられません。
滑り落ちてしまうんじゃないかという恐怖という意味では「ホラー」ですが、どちらかというと落ちてしまうのではというハラハラドキドキ感を楽しむ「サスペンス」色のほうが強いように思います。その意味ではちょっとホラーは苦手…という人でもみやすいのではないでしょうか・
まさに悪夢というシチュエーション。これを観たあとに同じシチュエーションの夢を観ないことを祈ります。